お胸に斜めがけするスタイル。その2
こんばんは
はい、9月になりまして。前回「つづく」とか言いつつ一向に更新されずに時間だけが過ぎてしまいましたこんばんは
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by alulualulu
| 2018-09-10 00:13
お胸に斜めがけするスタイル。
こんにちは
ステンレスの四角いリンクを使いたかった。
今回のバッグのデザインは完全なオリジナルではなくて二次創作(と言ってしまって良いのかな)で、ベースには医療の現場で輸血や血液製剤の搬送に使われるバッグというのがあって、そのバッグをモチーフにしています。オリジナルは定温搬送を目的としたアルミ蒸着生地のキラキラしたバッグで、とてもじゃないけど普段使いには向いていない見た目をしているため、生地を変えて作ってみようということになったのでした。例えるならばレーサーレプリカをカフェレーサーにしてみたみたいな感じ?じゃなくてサードパーティ製のカスタムパーツのみを使って組み上げた感じ?
見た目は非常にシンプルな四角いバッグです。メインに使用している生地は旭化成のバリスティックナイロン。このナイロンはデニール数にすると1260d、真冬のタイツの10倍以上のスペックです(意味がわからない)その1260dのナイロン生地を裏地にも使用し、表裏合わせると2520dという驚異のスペックを誇るワタシ史上最強のナイロンバッグになったのです。 裏地には本来シルクを使いたかったのですが、扱い方がよくわからなかったので裏地にも丈夫なバリスティックナイロンを(勢いで)使いました。生地が生地なので裏地としては表面が強すぎるきらいがあるので(特に革製品などを入れておくと"ぎん"が削れていく)、ナイロンタフタの柔らかなバッグインバッグを標準装備するという流れになり、適材適所の反対、不適材不適所になっております。 (でもほら、心踊るっていうの?わくわくするじゃない?)
秋の気配を感じます今日この頃、皆々様いかがお過ごしでしょうか。
今日は長かった作業も最後の工程を残すのみとなり、改めて、製作中のバッグを紹介してみようと思いましてこんにちは
はい、バッグの話です。ふとバッグを作り始めてしまって3ヶ月?くらい?経ってしまいました。
完成が近づくにつれて、あぁここはもう少し考えれば良かったとか、ここはどうしたらもっと美しく仕上がるのか、とか、とかとか、いろいろの反省が出てきてアンニュイな面持ちになったりもしています。けれどまぁどんな創作にもそういう部分はつきものですし、それが後の制作の糧になる部分も少なからずあるだろうということで、ええ、そろそろ完成です。それこそ取り返しのつかない陥穽にはまらなくて良かったと言っておきましょう。
制作に際しては先ずイメージがあって、それは形状や使用する素材、使われる部品といった具体的なものばかりではなくて、使い心地や雰囲気だとかといった感覚的な部分も少なからずあって、そういう断片的なイメージを頭の中でまとめていきます。そして実際に使用する素材を手にしながら、風合いだとか加工具合だとかを確かめながら、パターンを引いていきます。
『パターンの辻褄』これを合わせていく作業がけっこう好きです。
平面的な素材を切り折りしながら貼り合わせてゆき立体的な構造を生みだしてゆく作業の中には計算で求められる数値とは別に、加工の際に生じる部材の伸縮だとかかもあって、本来合うはずの辻褄が合わなくなってくることがままあります。そういう部分を現物合わせで修正していったりなんかして。
ああでもないこうでもない、そんなふうに考えながら作っていくことは、本来間違ったやり方だったりもするわけなのですが、そこはそれ、物好きが好きでやってることなので、効率だなんだというのは後回しなのです。というか誰だって初めは考えながら手探りでやるでしょう?私は下手でもいいから、自分で考えて手を動かして作りたいのです。
ファスナはriri。今回ririのファスナを使ってみて、革のパーツに接着したファスナのテープ部分が革に縫いをかけた後の"部材の縮み"によって、うねりを伴ってしまったことが心残りです。
部分的に使われている革はプイのボックスカーフを使いました。透明感のある黒。アノネイの黒とは少しだけ雰囲気が違います。革はステッチがかかる部分全てにあしらい、ナイロン生地に直接針を刺すことがないようにしてみました。革には応力に対するバッファというか、"ブッシュ"の役割を持たせています。丈夫な生地でもほつれれば意味がないので、その辺はちょっとかなりけっこう強く意識してみました。
手縫いのステッチにはロウの効いたエスコード。ロウを拭き取ってから使います。 縫い進めていくうちにだんだんと指先や手の甲がジンジンしてきますが、手縫いには部分的に縒りをかけて強度をもたせたり、糸にかけるテンションを変えることで表情を豊かにすることができるという捨てがたい魅力があると思います。 何より、縫っていてきもちがいい(トランス然としてくる)ので、当初部分的にミシンを使うことも考えましたが、前回同様全て手縫いで縫い上げました。
つづく
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by alulualulu
| 2018-08-18 19:49
君はririを知っているか
こんばんは
ririのファスナは好きですか、私は好きです。
ririのファスナと言ってもいろんな種類がありますが、"メタル"と呼ばれるオーソドックスなモデルのファスナが好きです。
ririのどこが好きなのかと問われれば、ええ、ブログなので事細かにアレしますが、ムシの形状が好きなのです。ムシというのはファスナの一コマ一コマのことをいうのですが、それの形が好きなのです。高さのあるムシの角の具合が好きなのです。ファスナですからそのムシたちが互い違いに配列されて交互に重なり合った2列ひと組みのラインを描くわけですが、そのラインの醸し出す雰囲気もまた、たまらないものがあります。
例えばYKKのエクセラ。あのファスナーはあらゆる面で世界最高のファスナーだと思います。全くと言っていいほど非の打ち所がない。
それでも私はririが好きなのです。(品質がどうのとか価格がどうのとかそういうのも大事ですが、単純に好きだと感じられるものがあるならば、その感覚は大事にしたいところです)
私の初めてのririはお洋服についていたファスナでした。アニエスの黒いギャバジンのジャケットにあしらわれていたririのキラキラした輝きは今でも目に焼きついています。それまでファスナーといえばYKKかデニムについてたタロンジッパーくらいしか知りませんでしたので、初めてririを見たときは「こんなに美しいファスナーがあるのか‥」と感動したものでした。スライドさせたときの感触もとても新鮮な感じで、なんていうかこう‥ツブツブ感?みたいな‥ともかく私は忽ちのうちにririが好きになったのでした。
少し前から作り始めているバッグ、ファスナーにはririを使います。
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by alulualulu
| 2018-07-12 22:50