最後の国産普通種(普通ではない)
こんばんは
14年ぶりくらいに腕時計を買いましたこんばんは
14年前に買った腕時計は妹に貸した後に大破し、優しいお兄ちゃんが壊れた時計を引き取ってオーバホールに出したのですが、オーバホールから戻ってから数年後に再び止まってしまって以来、ずっと箱の中に入れっぱなしでした。この頃ではアイホンを肌身離さず持っているので自然と腕時計をつけるという事から離れてしまっていましたが、やっぱりなんとなく腕時計が欲しくなる事が度々あって、そんなとき、もし次買うならまたSEIKOのダイバーズがいいなぁと思っておったのでした。
ダイバーズ。海だとかに潜る人用の時計です。
世界にはいろいろな腕時計がありますが、私は特にダイバーズになんとなく心惹かれてしまう性分なのです。なんとなく。けれどあんまりゴツいのは苦手というか収まりが悪いというか。そんな折に見つけたのが当時のプロスペックスの『AIR DIVER'S 200m』、品番で言うところのの”SBCM023”というモデルでした。当時私はキネティックのダイバーズを買おうかと悩んでいたのですが、キネティックのペプシカラーのダイバーズの隣にあった一回り小さいサイズのSBCM023を見つけ、ほとんど即決でその子を連れて帰ったのでした。なんかこう腕にしっくり馴染む感じというか、そう、とてもしっくりきたのでした。お店の人も、「クオーツはクオーツなので性能はいいですよ」と、説得力があるのかないのかわからないようなそれでいてやっぱりクオーツのほうがズレないのかなと思わせるような口ぶりに乗せられるカタチで、SBCM023を選んだのでした。それが14年前。SBCM023
そして14年後、私は再びあの面影に再会することになるのです。 SKX007J1
通称『BLACK BOY』と呼ばれるモデルの中の日本製のタイプです。日本製なのだけれど日本では正規販売されておらず、海外で販売されているモデルなのだそうです。発売時期は今から遡る事22年前、1996年頃だと言われています。そんなモデルが今現在も生産され続けているという事自体がまず驚きです。 ちなみに私が買ったこの子のシリアルナンバーから読み取れる製造年月は2018年の2月でした。
このSKX007J1は現在主に中東で販売されているそうで、曜日の表示の部分も深夜から早朝にかけてはアラビア語表示になったりするのですが、中東のマーケットにはクオーツの時計よりも電池供給の必要のないオートマチックや手巻きの時計のほうが合っているのだそうです。事情はよくわかりませんが。 そのおかげでこんな前世代のオートマチックが今も尚生産され続けていて、逆輸入という形ではありますがこうして私の手元にもやってきてくれるということが嬉しく思えるのでした。 デジタル製品が当たり前の世の中にあって高級腕時計でもない普通(一般庶民向けに普及しやすいの価格帯)のオートマチック腕時計でしかも信頼性のある国産で、みたいなそれはもう奇跡に近いと思うのです。
これ靴で言えば国産のグッドイヤーのローファー(1万円以下)みたいなものでかつて当たり前にそこらじゅうにあって、今ではもうその姿を見る事はない‥というような類の物だと思うのです。あるいはMADE IN USAのコンバースとかバンズとか。ね、いつの間にか無くなっちゃってたでしょ?ジャスコだとかにもあったのに‥笑
(空気っていうかかロマンというか、そういうの大事よ?だって正直made in USAじゃないオールスターとかバンズのスニーカとか、欲しいって思えないもん私。そんなんもう月星でええやん、みたいな)
と、ちょっと話がズレました。 でもやっぱりメーカはメーカの生まれた国で作って欲しいっていう気持ちがあります。古い人間の考えなのでしょうけど。 やめようこの話は‥
そんなわけで、たぶんきっとこれは最後のチャンスなんだろうな‥みたいな気持ちで購入に踏み切ったのでした。
新たな愛機とかつての愛機
ではまた。
あ、そろそろワンフェスに向けてのフィギュア関連の記事をお送りします
by alulualulu
| 2018-09-10 20:41